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ANGEL STを勝手にインプレッション [DUCATI M1100Sメンテナンス]

ネットで破格値で売られてたPIRELLI製のANGEL STというタイヤを
勝手にインプレッションします。

以前装着していたダンロップ製のロードスマート2と比較しながら
書きたいと思います。


IMG_2072.jpg


新品での感想は

「倒し込みが楽なタイヤだな。」

これが第一印象です。


ロードスマートは良くも悪くも安定性重視でフロントタイヤの
プロファイルが尖ってない分、ゆっくりとした倒し込みを得意と
してツーリングタイヤとして疲れないある意味楽なタイヤです。

その点、ANGEL STはスポーツタイヤのようなプロファイルを
持っており、倒し込みが軽いのです。

その分、直進安定性が犠牲になっており高速道路などでは
若干安定性に欠けます。

ここはタイヤへの考え方の差であまりコーナーを早い切り返し
で走りたいとか思う人にはANGEL STをオススメしますね。

ロードスマートの場合はタイヤが柔らかく適度にタイヤを潰しながら
グリップを稼ぐので倒し込みは穏やかですが強烈なグリップを
発生させます。

それが限界域に近づくに連れて徐々に滑り出しますので、
よほど無理をしないとスリップダウンをしない安全なタイヤと
なってます。

その分、攻め込むとものすごい勢いでタイヤが減りますけどwww


ANGEL STはここが違います。

ミシュランと同じ様に柔らかいコンパウンドでグリップを稼ぐのでは
なくて、ケース剛性の高さからタイヤを押し付けてグリップを稼ぐ
タイヤとなってます。


なので、結構倒し込んだつもりでもタイヤの端っこまで使ってない
状態になりやすいです。


ダンロップやブリジストンはツーリングタイヤでもある程度のスポーツ
走行でも耐えれますが、限界域で転倒しないように攻め込んでいくと
曲がらないくなります。

ANGEL STはその点けっこう攻め込んでいけます。
しかし、先程書いたようにケース剛性でグリップを稼いでるので
サスペンションの容量があまりないバイクで攻め込んでいくと
タイヤと言うよりサスペンションの限界を超えてスリップダウンを
してしまうような気がします。

でも、今書いてるのはあくまでもスポーツツーリングでの話。


ピレリはツーリングタイヤとスポーツタイヤの棲み分けを明確に
しているのがハッキリ分かるのが膝をするような走り方をした時です。


ロードスマートなどでは少し前後のサスペンションのセッティングは
柔らかめの方が走りやすいですが、ANGEL STは少し硬めのセッティングの
方が旋回力が上がります。

バイクを龍神スカイラインに持っていきある程度セッテングしましたが、
プリロードはノーマルより若干硬めで、減衰力は少し柔らかめがしっくり
きました。



IMG_2226.jpg



攻め込んでいくと初期旋回性はスポーツタイヤと一緒なのですが、
クリッピングポインでの限界域では全くスライドコントロールが出来なく
一気に破綻しようとします。

これはダンロップではない感じです。 
初心者ライダーならスリップダウンしてしまうでしょう。

しかし、膝をするようなフルバンクをしないのであれば強烈なグリップ力を
発生させます。


やはりこのタイヤはツーリングでの峠で楽しく走れるというのを目的に
開発されてるのだと思います。


実際、攻め込んでいってもタイヤの表面は全く荒れていません。


IMG_2230.jpg



6,000キロを越えた今でも変な減り方は一切していません。



ダンロップタイヤはフロントが偏摩耗しやすくハンドリングの悪化が
早いですが、ANGELに関してはそれがないのでいいタイヤです。


ミシュランのようにケース剛性が高すぎて乗り午後地が悪いことも
ありません。


総合点としてはかなり高いタイヤだと思います。

しかし、コーナーで何故か安心できないんですよね。
心の何処かで一気に破綻してスリップダウンしてしまうような気がして・・・


常識の範囲内で走る分には問題ないんですけどね。


後はどれくらい持つかです。

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tai-yama

ロードスマートのインプレッションは同じDUNLOPのGPR300の
自分にとっては参考になったり。7000km超えていますが、写真の
ANGEL ST並みに綺麗です。それだけヘタレとも・・・。
by tai-yama (2018-05-24 23:45) 

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